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個別記事の管理2017-01-09 (Mon)
著者 : 内藤正典 / ミシマ社

イスラム教徒ではないけれど、長年イスラム教徒の社会を研究してきた内藤先生による、イスラム教徒についてのお話。
ビックリするくらい、とてもわかりやすく書かれた本でした。

もともと一神教は好きではないし、私は宗教そのものに興味がないので、イスラム教についてもどうでもいいと思ってた。
押し付けられなければ、どんな宗教を信じようが、人それぞれ好きにすればいいと思う。
イスラム過激派によるテロのニュースはたくさん見たけれど、だからといって、イスラム教徒全員が危ない奴らだと思ったことは一度もない。
それがフツーの感覚だと思ってた。でも、違うんだね?
やっぱり、知らない・わからないっていうのは、恐怖なのかな。
どうして世界はこんなにも不寛容なんだろう?

この本には、“無慈悲な殺戮を止めたい”という内藤先生の願いがこめられています。
そしてそれは、私たちみんなの願いでもあるはず。
多くの人が、テロや戦争をなくしたいと願ってる。でしょ?
世界で起きていることは、決して他人事じゃない。

内藤先生が対話を続けてきたイスラム教徒の人たちの姿は、
1、人間が一番えらいとおもわない人。
2、人と人とのあいだに線引きをしない人。
3、弱い立場の人を助けずにはいられない人。
4、神の定めたルールの下では存分に生活をエンジョイする人。
5、死後の来世を信じて、楽園(天国)に入れてもらえるように善行を積もうとする人。
だそう。
危ない奴らどころか、いい人たちじゃん♪
“弱い立場の人を助けずにはいられない”とか“人と人とのあいだに線引きをしない”って、とても素敵なことだと私は思う。
知るって、本当に大事。
過激派と呼ばれる人たちがどうして出てきたのかについても、歴史的背景等、詳しく説明されています。

内藤先生は、いつも必ず、人間に目を向ける。その姿勢が好きです。
そして、どうしてだろう?どうしたらいいんだろう?と考え続けてる。
そんな内藤先生の人となりが伝わってくる素晴らしい本でした。
たくさんの人が読んでくれたらいいなと思う。
表紙も可愛いしね♪

価値観の違うもの同士が共存するのは、とても難しいこと。
だけど、西欧の価値観だけが全てじゃないし、正義でもない。
殺し合うしかないなんて哀しすぎる。
いつか、解決の糸口が見つかりますように。。。
無慈悲な殺戮が一日も早く止みますように。。。


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タグ: 内藤正典  テロ  イスラム教徒 

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