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2005-08-01 (Mon)

ヴィーナスという子 存在を忘れられた少女の物語

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著者 : トリイ・ヘイデン / 早川書房

言葉を話さず、何の反応も示さないヴィーナスという少女の事を描いたノンフィクション作品です。
日本でも、最近は幼児虐待のニュースをよく耳にします。子どもが虐待されている事実を知りながらも、救い出す事が出来ないうちに悲惨な事件が起こる。そして、その結果亡くなる子どもさえいる・・・。
私は、そんなニュースを耳にするたびに、「どうしてそんな事になる前に子どもを救い出さなかったの?」と、腹立たしく思っていました。けれど、この本を読んで、子どもを救い出す事の難しさを知りました。証拠がなければ踏み込む事が出来ない事、福祉の連携の難しさなど、私が考えているほど物事は簡単にはいかないのだと痛感しました。残念な事だけれど、それが現実の社会なのだと・・・。
もちろん、お役所仕事の怠慢さもあると思いますが・・・。
トリイがヴィーナスに、助ける事が出来なかった事を謝るシーンでは、胸が締め付けられる思いがしました。
とても多くの事を考えさせられる本で、読み終わった時の私の心境は複雑でした。
また、助手のジュリーとの意見の対立では、トリイの困惑や苛立ちが素直に描かれていて、人間としてのトリイを感じる事の出来る本でもあると思います。ぜひ、読んでみて下さいね♪
最後に、私個人としては、とても大切な事を改めて感じさせてくれるビリーとジェシーの会話が好きでした♪


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