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2009-10-10 (Sat)

ハチはなぜ大量死したのか

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著者 : ローワン・ジェイコブセン / 文藝春秋

ミツバチの失踪事件については数年前から度々ニュースになっているので、知っている人も多いと思う。
これはその「蜂群崩壊症候群」についてのお話です。
原因は何なのか?ミツバチたちに今、何が起こっているのか?

2007年春までに、北半球から四分の一のハチが消えてしまったそう。
原因はまだはっきり解明されたわけではないけれど、ダニ、ウイルス、農薬、電磁波、遺伝子組み換え作物、ストレス等、いくつもの要因が複雑に絡み合っているらしい。
そして、事態はとても深刻。。。

ハチはちっぽけな虫だけど、ハチがいなくなったら、消えるのは蜂蜜だけじゃない。
私たちの食卓から、多くの野菜や果物が消える。
“実りなき秋”がやってくる。
授粉昆虫がいなければ、彼らと共生関係を結んでいる植物たちは、種を存続させることが出来なくなってしまう。
虫なんかいなくてもいい、いない方がいいと思っている人は多いかもしれないけれど、そういうわけにはいかないんだよね。
全ては絶妙なバランスの上に成り立ってる。。。

レイチェル・カーソン博士の『沈黙の春』は、途中まで読んで挫折した。
もう一度最初から、今度こそ最後までちゃんと読んでみようと、この本を読み終わった今、そう思う。

「希望と可能性と新たな生命を産み出す情熱的な羽音に満ちた世界」を、私は選びたい。
ミツバチたちに、生き延びて欲しい。
“沈黙の春”や“実りなき秋”がやってくることを望む人なんて、誰もいないよね?
そんなの、すごく哀しいことだもの。。。

非西洋的な知恵の伝統により養蜂を営んでいるウエブスターさんの言葉が印象的でした。
著者であるジェイコブセンさんの言葉も・・。
自然と環境、人間のあり方について、深く考えさせられる本です。


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タグ: ローワン・ジェイコブセン  蜂群崩壊症候群  昆虫  ハチ  自然 

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