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2010-10-27 (Wed)

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『タイガーと呼ばれた子 愛に飢えたある少女の物語』も読み終わってしまって、次は何を読もうか考え中。
 
『タイガーと呼ばれた子』は、やっぱり厳しかった。
でも、読んで良かった。うん。
 
職場の同僚のジェフさんの、トリイへの助言が印象的だった。
「最後には自分が傷つけた以上に助けることができるようにただ祈るしかない」って。
実際、トリイはそうした。自分が傷つけた以上に、シーラを助けた。。。
 
シーラが自殺するかもしれないと判断したトリイは、シーラをつかまえるために懸命になった。
飛行機に飛び乗って、レンタカーを借りて、4時間以上かかる距離をシーラを迎えに行った。
帰りの車の中で、決して泣かないシーラが大泣きするんだよね。
で、泣き止んでから、それまで一度も話したことのなかった、あの男の子の話をする。
シーラが6歳だった時に傷つけた3歳の男の子。
トリイはそれまで、そのことには触れるべきではないと判断して、ずっと触れずにいた。
 
「この子を殺したい」、そう思ったって。それは、とても重くて、哀しい告白だった。
あの男の子はジミーみたいだったって。それで、たまらなく憎らしくなったって。
「あたしのことがきらいになった?」ってシーラに訊かれて、トリイは「いいえ」って答える。
トリイは一言もシーラを責めなかった。しっかり受け止めて、包み込んだ。
シーラがそんなことをしてしまったのは彼女の境遇のせいだって、わかっていたから。
あれはシーラの、自分自身を助けて欲しいという叫びだったって、わかっていたから。
 
シーラの母親はシーラを捨てた。車から放り出して、ハイウェイに置き去りにした。
母親は弟のジミーだけを連れて、行ってしまった。シーラがまだ4歳のときのこと。
そんな出来事がなかったら、シーラはきっとあんなことはしなかった。
あの男の子が死ななくて、本当に良かった。
それでも、シーラはあの事件のことでずっと自分を責め続けてた。誰にも話せず、苦しんでた。
話そうと思ったこと、その相手がトリイだったことには、大きな意味がある。。。
 
トリイはシーラが大学に行かないことを残念がっていたけれど、シーラの選択を尊重した。
シーラは目を見張るほど落ち着いた、有能な女性に成長したそう。
今もどこかで、きっと元気に暮らしてる。
 
トリイのような人が世界中にたくさんいたらいいのに・・って、いつも、そう思う。
人を救えるのは、人との絆だけなんだよね。。。


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