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個別記事の管理2018-02-08 (Thu)
著者 : バナ・アベド / 飛鳥新社

シリアのアレッポから内戦の悲惨さをTwitterで伝え続けた7歳の女の子バナちゃんの手記。
バナちゃんの書いた文章と、娘に宛てた形で書かれたお母さんの文章のふたつで構成されています。

バナちゃんのツイートを私は見ていたので、その時のことを思い出しながら読んだ。
短いツイートではわからなかった色々なことを知って、今は、重く哀しくやりきれない気持ち。
本当に、何もかもが惨い。

いつも一緒に遊んでいたお友達は空爆で死んだ。
子どもが見るべきではないおぞましい光景を、バナちゃんはたくさん見てきた。
彼女が負った心の傷の深さを思うと、言葉がない。

自宅を爆撃されて(政府軍はバナちゃんの家を意図的に爆撃したそう)。
凍えるような寒さの中、傷だらけになりながら裸足で逃げて。
飲み水も食料もない状況をひたすら耐え続けて。
やっと安全な場所に辿り着いて、トルコ政府に保護された。
彼女が生き延びられたのは、奇跡。

バナちゃんは生き延びて今は安全な場所にいるけれど。
日本ではニュースになることすらほとんどないけれど。
シリアの内戦は、まだ終わっていない。
今日も、今この瞬間も、子どもたちが理不尽に殺され続けてる。
学校や病院、住宅地が、空爆の標的になっている。
サリンや塩素ガスが使われている。
それをやっているのは、シリア政府軍とロシア軍。

この本を一人でも多くの人が読んでくれたらいいなと、思う。
シリアで何が起きているかを、知ってください。
こんなことは間違ってる。こんなことが許されていいはずがない。
バナちゃんが、シリアの人々が、「助けて」と声を上げ続けてる。
世界は、私たちは、それに応えないと。 でしょ?
一人ひとりができることはとても小さなことかもしれないけれど。でも。

「何かがまちがっているとわかっていたら、直さなくちゃね。どこの国に住んでいても、みんな助けあわなきゃだめなのよ」。
バナちゃんの言葉。

お母さんも聡明で信念のある素敵な人だった。
バナちゃんに、「あなたは黙ってはだめ」と。
「あなたを守るためなら私はどんなことでもする」と。

8歳になったバナちゃんは今も、声を上げ続けています。




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タグ: バナ・アベド  シリア内戦    戦争  難民 

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